屋根技術研究所のはじまり
今でこそ、太陽光発電システム用架台・工法や屋根用防災金具・工法の開発を行う会社として、多くのお客様より認知されております当社ですが、その「はじまり」は今から遡ること半世紀以上。創業者の都築巌(つづき いわお)は、三州瓦の産地・愛知県高浜市で屋根瓦の施工と修繕の職人として修業したのち、1968年に前身となる屋根工事請負業を創業。1975年に屋根技術研究所を設立しました。
瓦施工・修繕職人として自然災害の影響を受けた屋根の修理を手がけるうち、「台風で吹き飛ばされず、地震でもすべり落ちることのないような災害に強い瓦の施工法はないだろうか」と考えるようになっていた都築は、1968年の独立と同時に瓦工法の研究開発を始め、「世界に誇る日本の瓦を災害から守りたい」という一心で台風や地震の被災地を回り、瓦が吹き飛んだ原因や破損度合いを調査しました。こうした努力が実を結び、日本の屋根瓦の伝統を守りつつ、自然災害に強い屋根工事法の「金釵釘(きんさくぎ)」や「強力棟(きょうりょくむね)」等の防災金具の商品化に至ったのです。
また、1989年には、瓦の上にビスを打ちつけて固定する金釵瓦工法を開発し、“瓦設置の安全性を保証した日本初の技術”として広まりました。国内で初めて瓦の引っ張り試験機を導入して以来、評価試験機材・施設を自社所有し製品評価を重ねることにより、製品の品質・性能への高い信頼を得ているのも当社の特徴の一つです。
その後、1990年代中頃に住宅向けの太陽光発電パネルの設置が本格的にスタートすると、「瓦を取らずにあらゆる屋根に太陽光発電パネル設置する方法を考える」という原案のもと、業界に先駆けて「支持瓦」工法を開発しました。この工法は、防水性・耐風性・施工性・安全性・メンテナンス性にも優れ、太陽光パネル設置において国内最多の採用実績を誇り、一般家庭への太陽光発電システムの普及を支えています。
太陽光パネルの設置方法については現在多くのメーカーが独自設置法を採用していますが、それら全て屋根技術研究所の技術の流れを汲んでいます。現在、当社ではスレート屋根、板金屋根等さまざまな屋根の架台開発を行い、また、標準的な工法が適用できない特殊な工法の開発も行なっています。屋根技術研究所は「屋根の総合プロフェッショナル」として、これからも伝統を守りつつ、暮らしを豊かにするためのイノベーションを追求し続けます。
沿革
19681979
19801989
“瓦設置の安全性を保証した日本初の技術”として広まりました。
19901999
システム用架台開発開始
請負工事開始
20002009
開発
20102019
開発